(2−2)携帯メールを使うと・・・

 今回は、私が興味をもった講義用の記事です。


 メールを使う人ほど、日本語能力が低いというのです。
メールはただのおしゃべりでしかないので、新たな語彙を習得することは難しく、
敬語や丁寧な言い回しも顔文字や記号になり、
言葉を伝える機会は減ってしまっています。
また、キーで変換すれば色々な漢字が出てくるので、
漢字は読めるけれども、書けない人もいます。
相手に悪く思われないために、30秒以内で返信をするのが暗黙のルールらしく、
短い文章でやり取りをするために言葉足らずになってしまったり。
                          などなど


 実際に、大学生約1200人の1日平均の携帯メール送受信回数と、
日本語の基礎学力の関係を調べた調査結果があります。
「中学生レベル」と判定された学生の平均が、1日約32回。
「高1レベル」は1日約27回。
「高3レベル」は1日約15回です。
送受信回数が多い学生ほど、日本語テストの点数が低かったのです。


 ある人は、「昔と違って電話やメールがあれば、隣近所で協力する必要はなく、
無理にコミュニケーションをとる必要がなくなった。
知らない言葉に出くわしたら、「あの人の話は分からない」で済ませればいい、
という環境の変化も影響している。」と話す。


 アイルランドでも、携帯メールが文章能力に悪影響を及ぼしているらしい。
発音からつづりを類推したり、句読点をほとんど使わないことが、
文法と句読法に頻繁に間違いが見られることに影響している、と報告されている。


日本だけでなく、世界でも同じような問題が起こっています。
私たちの生活は、日々便利になっています。
しかし、便利すぎて横着をしてしまわないようにしなければ、と思います。


詳しく載っているので、ぜひみてください。