+3 肝臓とは…

結論からいうと、肝臓はとても大切な臓器なんです。
肝臓はだいたい体の真ん中にあって、胃の上あたりにあります。
消化系の内臓器官では最も大きく、約1.5kgあるそうです。
これは心臓の6倍の重さです。
肝臓には血液の1/5が流れ、唯一自分で再生することのできる臓器なのだそうです。
栄養分はすべて肝臓に集まり、そこでいろいろな物質に作り替えられて全身に運ばれます。
肝臓に蓄えられなかったエネルギー源が脂肪になるのです。


人間は究極の状態(飢餓や食べすぎ)になると、肝臓に脂肪がたまり、
脂肪肝というものができてしまうのだそうです。
飢餓の状態でも肝臓に脂肪がたまるの?と思ったのですが、
昔、海で遭難した人がいて、何日も何も食べていなくて、
その人の肝臓を調べたら、脂肪肝がたくさんあったのだそうです。


また、肝臓で作られる酵素によって、アルコールなどの毒素は分解されます。
例えば、アセトアルデヒドも毒素の強い物質ですが、
酸化されることによって酢酸になります。
しかし、日本人は酸化をする酵素が少ない人が多いのだそうです。


ここまでは、学校のビデオを見て学んだことです。
私は、高校の時に生物を学んでいたので、これからは生物の教科書から
肝臓のことについて補足したいと思います。
(使用教科書・・・高等学校 生物I 第一学習社


肝臓は毒素を分解する、と書きましたが、解毒作用のほかに
有害なアンモニアを無害な尿素にして体外へ排出させることもできます。
また、大量の血液が流れているので、血液の量を調節し、
物質の分解によって生じた熱で体温を維持します。
そして肝臓は血糖値も調節します。


ちなみに、この教科書には肝臓の成人の重さは約1.2kgで、
血液の1/4が流れ込む、と書いてあります。
やはり、個人差などの理由で数値は絶対に「これだ」というものは
ないのでしょうね。でも、全体の血液がどれくらいかはわかりませんが、
1/5と1/4って、だいぶ違う気が・・・。